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This Category : 小説 【木原音瀬】

FLOWER ~ 木原音瀬

2006.05.30 *Tue
前作『WEED』に登場した谷脇伸一が本作の主役です。
いやー。冒頭から相変わらずの最低男ぶりでした。
若宮に相手にされなくなり退屈になった谷脇は、何でも言う事を聞きそうな男・松本朗を飼いならそうと画策します。で、酔い潰した上で強姦(またか・・・)。
そして松本本人には「君が誘ったから」と嘘をつき、まんまと取り込みに成功します。
谷脇は松本の事をもちろん都合の良い暇潰しくらいにしか思ってなかったわけですが、逆に松本は谷脇に惚れていきます。
しかし半年ほど過ぎると谷脇は同じ医局の女医と浮気を繰り返し、嫉妬することに疲れ果てた松本に別れを告げられます。

嫌なヤツ全開の谷脇。
20060530.jpg

と、まあここまでは、予想できうる展開です。
普通のBLなら、この後いろいろあるけれど2人は結ばれて幸せに・・・の展開なんでしょうが、木原ストーリーにそんな甘っちょろいものはありませんでした。
この先から無茶苦茶です。
松本とその女医は結婚したのですが、身ごもったまま病死してしまい、もちろん子供も駄目になってしまいます。でもその子供は、実は谷脇の子だったわけです。
思いもよらぬ事実に谷脇が混乱している内に、今度は松本が癌に侵され死が近い事を知らされます。
本人の希望で谷脇が執刀医になるのですが、ほどなく松本は帰らぬ人になり、失意の底で谷脇は自分が松本を本気で欲していた事を初めて知る・・・という結末です。

何とも救いようのないお話です。
しかし全て読み終わった後に『WEED』の時と同様、また釈然としない気持ちがモヤンモヤンとしてました。
ストーリー云々の前に、なぜ谷脇がこんなに人の気持ちを軽視したり、弄んだりする傾向があるのか、ということです。
こういう性質の人間を物語の中に放り込むのは、確かに面白みはあります。しかし谷脇のようにバックグラウンドがあまりに希薄だと、ただひどい男のひどい結末を読んだ、という雰囲気だけの客観的な感情にしか辿りつけません。
ラストシーンには言葉に尽くせぬ想いがあるのでしょうが、それを言い尽くすのが物語の役割だと、私は思います。

しかし次作の『POLLINATION』はそんな谷脇の続きを描いた物語なので、またどうしようもない人でなしぶりを発揮してくれるんでしょうが、それでも以前とは違う谷脇になって行く様を見せてくれそうな気がしてます。
そういう意味では『FLOWER』は『POLLINATION』の伏線としての位置づけなのかな。
早く読まなきゃ・・・。
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WEED ~ 木原音瀬

2006.05.29 *Mon
木原信者になってしまったため、最近は彼女の小説しか読んでません。
夢中です。
貪るように読む、という経験は学生の頃以来です。
ちなみに「木原音瀬」は「このはらなりせ」と読みます。念のため。
『WEED』は木原作品で、唯一ドラマCDにもなったものです。
まだCDの方は聴いていないので比較は出来ないのですが、作家に思い入れのある場合は、大抵原作の方が良いと感じてしまう方なので・・・CDの方は別物として聴いてみようとは思っています。

主要登場人物は若宮勝志・谷脇伸一・岡田晋也の3人。
若宮と谷脇は外科医であり同僚。でもって、どうしても夜の相手が見つからなかった時だけ関係を持つ間柄です。でも攻め同士なので、最後までは至れないんですけどね・・・。
一方、岡田は若宮が担当したが、結局は助からなかった患者の父親という設定。
で、ある雨の夜に若宮と谷脇は、ひとりの男を拾い強姦まがいの行為に至るわけですが、これが岡田だったというカラクリです。
岡田は主治医の顔を知っていたから、車に素直に乗ったのですが、若宮は見ず知らずの男だと思っていたわけです。
その後、引越し業者の岡田と再会するところから、ストーリーは転がってゆきます。

あっという間にラブラブ・・・
20060529.jpg

絶対に両思いはないだろうという関係性が、どんどん捻じ曲がってくっついてゆく様は、さすが木原節といったところなのですが・・・どうも若宮と岡田があれだけ強烈に求め合う伏線が読めなかったので、やや消化不良気味です。
特に岡田の方が、あっさり若宮になびいたのが最後までしっくりこず、木原作品なんだからどえらいドンデン返しがあるのではと、密かにどきどきしてました。
しかし最後まで岡田は素直ないい男で、微妙に肩透かしでした。
まあこれは好みの問題なので、痛いものが苦手な方にとっては『WEED』でも十分に切な痛いと思います。
私の場合はスバスバ心を切り付けてくれる様な、あいたたストーリーが好きなだけなので・・・。

これはシリーズものになっており、『FLOWER』『POLLINATION』で完結となります。
後のものは谷脇の物語となるようです。
そしてかなーりかなーり痛い展開になる感じです。
若宮と違い、本当にどうしようもなく嫌な男・谷脇のお話ですから、救いようのない結末になるのかしら。
でもそこに歪みまくった愛があるんですよ、きっと。
屈折した人間の感情がぶつかる様って大好きなんです。
ああ楽しみ♪
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Don't Worry Mama ~ 木原音瀬

2006.05.18 *Thu
いま一番のお気に入りは木原音瀬さんです。
世界観や人物設定に癖があるので、好き嫌いの出やすい作家さんですが、かなり筆力のある方だと思います。
中でも異色作なのは『Don't Worry Mama』。
私も木原信者でなければ、絶対に読みませんでした。

いわゆるデブ受けです。
そしてこれまた木原さんの的確な描写でつづられるもんだから、イラストが一枚もないのに、私の脳裏には鮮明なイメージ画像が焼きついてました。
デブの今蔵(いまくら・・・イマゾーではない)は見た目悪い、性格悪い、マザコン、短小、包茎男という、BLに登場してはいけない設定のダメ男です。
一方、攻めの東山裕一は面倒見が良く、仕事も出来る、男前なガチホモです。
ちなみに好みはショタ系。

今蔵と裕一は上司と部下の関係で、アクシデント発生のため無人島に取り残されてしまいます。
そして助けが来るまでの1月半の内に、紆余曲折を経て2人はデキてしまうんですが・・・さすがに萌えませんでした。
想像力逞しい受け至上主義の人なら、絶対に無理だと思います。

ダイエット後のイマゾー。ほとんどサギですよ、このかわいさ。
20060518.jpg

しかし後日談では今蔵は見事ダイエットに成功し、めでたくイラストでその姿を拝むことが出来ます。
しかも木原作品では珍しく、あまあまのハッピーエンドで締めくくられており、ちゃんとBLしてます。これはあのデブ受けイマゾーを、何とか読みきった読者にだけ与えられた特典だと思ってます。
「裕ちゃん、裕ちゃん」と年下に甘える姿には、デブの面影なしです。
勇気のある方は、ぜひ読んでいただきたい。
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薔薇色の人生(前編) ~ 木原音瀬

2006.04.27 *Thu
これまで漫画よりも小説を沢山読んできた方なのですが、ライトノベルの類いは毛嫌いしていたため、絶対に手に取ることはありませんでした。
しかし・・・BLもので手を出していないのはあと小説だけ。
さして期待はしてなかったのですが、ものは試しと「小説BE×BOY」掲載の木原音瀬『薔薇色の人生(前編)』を読んでみました。

いやーびっくり。
全然BLっぽくない世界観が目から鱗でした。
主人公のモモは覚醒剤で2度服役した経験のある前科者で、恋人のロンちゃんは元警察官で今は刑事。特に面白いのはモモが出所してから自殺未遂するまでのくだりです。

自分の家は取り壊されなくなり、両親は自分に面会に来る途中に事故死した事を初めて知り、出来の良い兄からは絶縁され、覚醒剤の大量摂取で死のうと思ったら死ねず、代わりに死ぬような苦しみを味わった上に大と小を漏らし、その間に金は盗まれ、仕方ないのでホームレスの服を盗んで着替えたもののあまりの異臭に腹が立ち、老人から財布を奪おうとしたら逆襲され、途方に暮れている所をサラリーマンにゴミのように見られ・・・で、最終的に何もかも嫌になり、橋の上から飛び降りて死のうと決意します。

もうすごいです。不幸てんこ盛りです。
そんな時に警察官だったロンちゃんに自殺を止められるのですが、やけっぱちのモモは、助けたければ自分の人生を全て背負えと、無理やりロンちゃんを犯してしまう訳です。
初めはロンちゃんをいたぶる事で、人として最下層の自分の立場を忘れようとしていたモモなんですが、次第に誠実でまっすぐなロンちゃんの事が本気で好きになってしまい、またロンちゃんもモモの事を信頼し始めます。

ベタ甘なんです・・・
20060427.jpg

前半の不幸がすごかった分、モモとロンちゃんがゆっくりと近づいてゆくエピソードは、ほっこりあったかなんだけど、切なさもあり、もう釘付け。
しかしロンちゃんは面白みのない自分を引け目に感じ、モモは前科者の自分を恥じているため、互いの事を思いあっているのに、向かう場所は微妙に違ってきます・・・と、前半はここまで。
初めは諦めていたのですが、どうやらビブロスも落ち着きそうなので、後半は今年中には読めそうな予感です。

多分、この作品にひかれたのは人生における「痛さ」がリアルに描かれているからかもしれません。
だからBLにありがちな金持ちやら御曹司やらといった、ファンタジー要素は一切ナシです。
キラキラしたものが好きな人には、ちょっと向かないかもしれませんが、泥臭いもの大好きな私は正直ビックリしました。
BL小説でこんなものが読めるとは!と。
そして木原さんの著書を漁り読みしなきゃならんな・・・と。
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語ってる人 : 乱菊

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ある日突然BLに目覚めてしまった初心者腐女子の萌記録。
ただいま腐女子4年生。

レビューは最近b_88_31.gifさんとこで書いてます。
ここではもっぱらニッキとかメモとか覚え書きばかり。
タイトルに偽りありです。
ほんとすいません。


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