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初恋 ~ 水原とほる

2007.03.07 *Wed
水原さんにしては甘く、そしてまるでメロドラマのようなストーリーでした。
本当の意味での悪人はひとりも出てこず、皆が誠実で真摯でした。
こういうありきたりで先の見えるお話は、下手すると猛烈につまんなくて読めたものじゃないのですが、そこはしっかり描き読ませてくれてます。
うむむ、さすが水原とほると言うべきか。
ただ私はこの手の恋に翻弄される主人公がタイプ的に好きではないので、感情移入はし辛く始終イライラしておりました。
これは作品の良し悪しではなく、キャラにおける萌え萎えの問題・・・。

このイライラは前にも感じたことがある・・・と読み進めながら思い出したのが、矢沢あいの『NANA』に登場するヒロインの小松奈々。
「共感しちゃう」「けっこうスキ」という意見を耳にした時は、ええええええ?!と驚いていたんだけれども、誰からも無条件に愛されるヒロイン体質は、意外と皆さんお好みなのか・・・。

【あらすじ転載】
港町で育った多伎にはふたりの親友がいた。
無口だが包容力のある洋人と、裕福な家庭に育ちストレートに愛情を表す隆晴だ。
生まれも育ちもばらばらの三人だったが、多伎を中心に三人はいつも一緒にいた。
だがある日、隆晴が多伎に気持ちを告げたときから、三人のバランスは崩れてしまい!?
縛りつける愛と、包み込む愛。
ふたつの愛の間で揺れる想いを描いた水原とほる待望の新作登場。

裏表紙に追いやられた隆晴が切ない・・・。
DSC0062106.jpg DSC0063301.jpg

お話は簡潔に言うと・・・幼なじみ3人が十数年にわたって繰り広げる昼メロ風愛憎劇です。
主人公は私生児で母親と二人暮らしの多伎(後に教師)。
そして多伎が密かに想いを寄せていたのが、地元漁師の息子・洋人(後に漁師)。
けれども強烈な独占欲で多伎をものにしたのが、地元名士の息子・隆晴(後に医者)。
で、本当は洋人も多伎のことが好きだったんだけれども、口下手も手伝って想いを告げるチャンスがなく、もたもたしている内に隆晴に先を越されてしまったという図式になります。

この相関関係だと医者×教師は早々に破局して、漁師×教師だな・・・と思っていたのですが、作品中の大半が隆晴と多伎のお話でした。
ちょ、ちょっと・・いつになったら洋人と多伎は結ばれるのん?と心配になるくらい、隆晴の執着ぶりと多伎の乙女具合がこんこんと綴られてました。
まあそれはそれで昼ドラみたいで面白かったんですが。
野心家の隆晴は地位も名誉も、そして多伎も手に入れようと、形だけの結婚をして多伎を愛人として囲うのですが、子供が出来てしまったあたりから雲行きは一気に怪しくなります。
結局そんな歪な関係は続くはずもなく、多伎から別れを告げられてしまいジ・エンド。
そして自由の身になった多伎は、故郷の港町へ戻り洋人と想いを通じ合わせる・・・というのが、ストーリーの顛末です。
収まるべきところへ収まり、ハッピーエンド。
ハッピー?
うーん、どうも釈然としない感じ・・・。

片岡ケイコさんの挿絵、繊細なタッチでとても美しかったです☆
DSC0062205.jpg DSC0062304.jpg

隆晴は確かに偏った形ではあったけれど、それも全身全霊で多伎を愛していたからこそであり、洋人についても寡黙でありながら、時には激しく多伎への愛情を見せたりする部分が好きでした。
しかしそのふたりに愛される多伎がなあ・・・というのが最終的な感想。
う~む、やっぱり私は多伎が駄目みたいです・・・(つд⊂)
それは彼自身の独白にもあったように、与えられ施されるばかりの存在。
隆晴の多伎に対するひどい執着心を育ててしまったのは、愛される心地よさに溺れるだけで、彼を本当の意味できちんと愛してあげなかった多伎自身の責でもあるはず・・・というのは言い過ぎでしょうか。

コイツが女だったら絶対に隆晴の子供を身篭ったまま洋人のところへ行って、洋人も3人で生きていこうとか言うんだよ、キーー!!・・・と、まあ勝手な妄想に耽ってしまうくらい、私は多伎が苦手みたいですね。とほほ。
今回は多伎が男だっただけに身ひとつで洋人の元へ行ったから良かったようなものの、これ普通の男女モノだったら『NANA』のように読んでられないですね、多分。
しかし考えれば考えるほど、私は隆晴が不憫でならないんですけども。
初恋の叶ったふたりは良いとしても、長年もの間、独占欲と嫉妬心に苛まれ続けた挙句、『俺達はずっと夢を見ていたんだよ』と多伎に告げられて終わってしまった隆晴の初恋って一体・・・。
きっと多伎と過ごした十数年、いくら体を繋いでも隆晴は片思いのままだったんだろうなぁとしんみり。

・・・とまあ、これだけ何だかんだ言いながら、結構夢中になって読んでたんですけどもね(笑)
それと私がこの作品を酷評できないのは、その舞台の中心が港町だからかもしれません。
多伎の瞳と同じ蒼を湛える海の色と、洋人をいつも包んでいる潮の香り。
なぜだか田舎の海は大好きです。
今回の感想はそんな超個人的で勝手な理由ばかりなので、この作品が気になる方はぜひご自分で読んで確認してみてくださいませ。
あれれれれ・・・多伎にこれだけケチをつけながら、結構気に入っちゃったりしてるのかしらねえ、もしかして ♪~(´ε` )
COMMENT (6) 

COMMENT

ああ、わたしも受けの多伎に釈然としないものを感じた一人です。
乱暴なことをしても、なぜか隆晴はイヤなヤツに見えない……そして、ずっと密かに多伎を想っていた洋人も、もちろん憎めない。でも、なーんかスッキリしないぞ……という気持ちが、乱菊さんのレビューを読んで解消です。爽快です!(笑)

多伎が隆晴と別れて故郷に戻ったその晩に、洋人と関係を持つのが、おいおいおーい…!という感じのピークでした(笑)。割り切りすぎというか、ある意味潔く前向きだよなぁ、多伎…と思ったもんです。とかいいながら、わたしも最後まで一気に読んでしまったんですけどね。
2007/03/09(金) 01:34:16 | URL | lucinda #- [Edit
衝撃!
乱菊さん おはようございます♪

水原とほるさんと言えば『夏蔭』『箍トウ』で衝撃を受け、痛い・ハード・私は読むの辛いよ作風と認識しています。で、『初恋』!なんちゅー可愛らしいタイトルを付けとるんや~(汗)、と驚愕。中身にも驚きましたが(笑)。

幼馴染み3人(攻2受1)いたら3○希望です…(エヘヘ)。
攻1号と別れて攻2号とくっつくストーリーなのに、攻1号との話が長過ぎます~!
受クンがイマイチ納得いかず、余り好きな作品ではないな…と。

う~ん、港町で漁師×教師、隠しててもヒソヒソ噂に昇りそうだなぁ…。居辛くなりそう。

片岡ケイコさんの挿絵はスッキリ美しくて儚さみたいなのが出てて合ってると思ったけど、他の水原作品には合わなさそう?
2007/03/09(金) 08:41:11 | URL | カズ #- [Edit
なんかちょっとその理不尽さを味わってみたい気がしますけど、買うのはやだなぁ(^^;
あれだ、ずっと連載追ってて読んでるくせに買いたくないNANAと同じ理由かも(笑)
あれも、お話はいいけどNANAがどうにもこうにもイタくてだめだ、私も。
あんな人、ずっと同じテンションで描ける、矢沢あい先生を本気で尊敬しちゃうな(^^;
といいつつ読んでるんだから、これもきっとしっくり来ないながらも読めるんだろうなぁ。
今度気合入れて立ち読みでもするかな!<オイオイ
2007/03/09(金) 13:16:55 | URL | もと #4pDgvQA2 [Edit
>lucindaさん
多伎のようなタイプはですね・・・苦手と言うより嫌いです、オトコとしてヒトとして(笑)
もしも多伎が好きだという方がいらっしゃったら非常に申し訳ないのですが・・・これはもう仕方ないことで。スマソ。
一緒に暮らすまではまあいいですよ。
でも隆晴に働くなと言われて(多少の暴力はあるにしても)言いなりになった時点で、私の中で多伎は超絶ダメ男として認定されました。

母親のためだと理由をつけるのならば、最後まで隆晴の愛人でいればいいし、そうでなければ初めから囲われる生活など拒めばいい。
なのに捨てた隆晴に母親の面倒もみてもらい、そしてお前は洋人とラブラブかよオイ!
しかも即日で誘うか、自分から?!と、私もその潔さには激しくツッコミ入たくなりました・・・。はは。
天性の悪女体質だと思います、多伎・・・。
2007/03/09(金) 19:23:01 | URL | 乱菊 #pMXl.iIs [Edit
>カズさん
私も水原さんといえばSM・薬・強姦などのキーワードが浮かびます~。
しかしそんなハードプレイよりも、今回の多伎には色んな意味でやられましたですよ。
なんつー黒いヤツなんだ!と(笑)
そんなヤツは1号と2号に犯されればいいのだ!ぐふ。
やはりカズさんも多伎がひっかかりましたか・・・良かった、私だけじゃなかった~。
私の予想では洋人が多伎ん家の養子になるのでは?と踏んでるのですが。
噂なんてなんのそのだろうな・・・あわれ隆晴。
2007/03/09(金) 19:26:57 | URL | 乱菊 #pMXl.iIs [Edit
>もとさん
そんなこと言わずに読んでみてください~。
もしかしたらとってもイライラモヤモヤするかもしれませんよ?
NANAを文句言いながら読んでいる辺り、私と同じですわね。ふふふ。
私はあの尻軽女・小松奈々が不幸になる様を見届けたくて、続きが超気になっている不届きものです。
「初恋」はぜひぜひ中古市場ででも手に入れてくらさいまし。
すっごいツッコみたくなりますから!
2007/03/09(金) 19:28:13 | URL | 乱菊 #pMXl.iIs [Edit

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