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POLLINATION ~ 木原音瀬

2006.05.31 *Wed
前作『FLOWER』に引き続き、谷脇伸一が主人公です。
遊びのつもりで付き合っていた松本朗に死なれ、生まれて初めて底のない喪失感を味わった谷脇。
幸せそうな若宮を尻目に、どうしようもなく苛立つ日々を送っていた谷脇は、あるとき母親に腹を刺されて重態となった少年に出会うことになります。
しかし鈴木佑哉という名のその少年は自閉症を患っており、命の恩人でもある谷脇に対しては、感謝どころか傍に近寄られるのも拒否するという態度を取り続けます。
頑なであるのは病気のせいなのですが、谷脇は自分になびかない少年をどうしても手に入れてみたくなり、引き取り手のない佑哉を自分のマンションに住まわせることに・・・。

んー。
佑哉は15歳なんですが・・・強姦の次は淫行ですか、谷脇よ・・・。
どこまでいくねん、この男。
そんなこんなで同居生活を始める2人ですが、押し倒せば力いっぱい抵抗され、優しい言葉をかけても無視をされ、何をどうしても自分のものにならない佑哉に、谷脇はひどく執着していきます。
しかしタダでは終わらない木原ワールド。
佑哉は生活の全てを決められた規則通りにこなすことで、心の平穏を保っているようで、ある時から谷脇に抱かれる事を生活スケジュールの一部に取り入れてしまうんですね。
努力の甲斐あり、といった感じです。
で、佑哉は毎日決まった時間に、谷脇の部屋にやってくるようになります。
しかしその行為にまるで心はなく、やはりそれ以外は相変わらず谷脇に触れられることも嫌がる始末。
また抱かれている最中、佑哉は自分の名前を呼ばれる事を嫌がり、おもわず谷脇が呟いてしまった「朗」という名前で呼ばれたがるようになります。
この自分の名前を呼ばれたがらないという点が、この物語の大きなポイントでした。

愛情表現の下手な2人。
20060531.jpg

そしてこの奇妙な関係が終わりを迎えなければならなかった時、谷脇は佑哉を「朗」と呼ばず、本気で佑哉が欲しいと思うのですが、コレマタものすごい拒絶を受けてしまいます。
う~ん、ここまでくるとちょっと谷脇に同情しちゃいます。
しかしこれにはちゃんと理由が。
佑哉は心に他人を受け入れる行為が出来なかったために、自分に入りこもうとした谷脇を拒絶してしまったのですが、本能は谷脇を欲していたわけで・・・そのギャップにものすごーーく混乱してしまったわけです。
なので、戸惑いながらも最終的に、佑哉は谷脇の元へ戻ります。
でもその先、幸せになれるのかどうかはいささか疑問です。

この物語を読んで、やっと谷脇という男がロクデナシな理由が、少し分かりました。
なんのことない、谷脇も佑哉と同じく自分の全てを飲み込んでくれる他人の存在が、ただ怖かっただけなんではなかろうか・・・と。
だから自分には入り込ませないし、入り込まない。
でも本当は他人の心に興味があるから、のぞいてみたい。
その欲求が人の心を操ったり弄ぶという、歪んだ形になってしまったんではないでしょうか。
そう思うと憐れな男です。
2人の物語の最後、「愛は、なんですか」と問う佑哉に「知りたかったら、俺のそばにいればいい」と谷脇は答えます。
でもこれって、誰よりも谷脇自身が知りたい答えなんじゃないかなぁと、思ってみたり。
『FLOWER』を読み終わった後は“なんじゃこりゃ?”でしたが、これで随分すっきりしました。

んー。それにしてもながっ。
でも書き留めないと、考えていることが整理できないタチなので、レビューというよりメモと化してますな、ほとんど。
個人的には楽しい作業でした♪
COMMENT (4) 

COMMENT

再読了・・・
こんばんは!
3作続けて読んで、「POLLINATION」ってこんな話だったっけ?って思ったくらい印象が違ったです。特に谷脇・・・。う~ん、味のある男だ・・・。

乱菊さんのおっしゃる通り、このお話は、様々なところで2人の気持ちを表すポイントが出てきますね。直接的じゃない書き方がすごいなと思わされました。後で「そういうことか」って思ったり、セリフがたまらなかったり、なかなかに深いですよね。

>谷脇も佑哉と同じく自分の全てを飲み込んでくれる他人の存在が、ただ怖かっただけなんではなかろうか・・・と。

あぁ、なるほどと思いました。谷脇も佑哉と似たような部分があるのかもしれないですね。これからも2人で愛を探して生きて欲しいですよ・・・。谷脇は松本の分まで佑哉を大事にして欲しいです、ホント。
2006/12/05(火) 22:56:46 | URL | miku #- [Edit
愛を探せるのかしら・・・ふたりとも特殊ですからね(笑)
そしてどんな形がふたりにとっての愛なんだろう・・・。
すごい真剣に考え込んじゃいますよー。
しかしどう考えても、お互いに絶対に「愛してる」とは言わないですよね~。
言葉の意味は知っていても概念がない谷脇と、本能で欲していてもそれが言葉につながらないであろう佑哉ですからね・・・。
ホント難儀なふたりだなあと思いつつ、やっぱアフターストーリーは読んでみたかったりします☆
2006/12/05(火) 23:09:42 | URL | 乱菊 #pMXl.iIs [Edit
>なんのことない、谷脇も佑哉と同じく自分の全てを飲み込んでくれる他人の存在が、ただ怖かっただけなんではなかろうか・・・と。
だから自分には入り込ませないし、入り込まない。

なるほどですね…ちょっと谷脇を男前に見過ぎてたかもしれない(汗)
見返りを求めないところに凄さを感じたんですが、実は自分もそうだった、ということなのかもしれないですね~。
でもそういう谷脇だからこそ、佑哉の相手が務まってるわけで…。
やっぱりこの二人は最強カプだわ!

…でも若宮を忘れないでね…(-_-;)
ちょっかいは相変わらずかけてね…。
嫌がる若宮の表情を想像するだけで心が躍ります~♪

谷脇週間に入ってるのかなw
いっぱい読めて嬉しいです~~~(^_^)/~
2006/12/06(水) 12:13:36 | URL | 空 #m.2.LkcQ [Edit
ふふふー。
なんつか・・・私の中の谷脇は、一生懸命に男前に見せようとしているような、そんな風に見えてるんですよねぇ。
ホントはかっちょ悪いくせに。
そのつっぱり具合が好きでしてー。

若宮に対しても、好きなんだとは思いますよ~。
だけどそんなこと口が裂けても言えない。
そのくせクロゼットから覗き見していた時は、羨ましくて仕方ないって感じだったですよねぇ。
自分にあんなコトもあんな顔もしてくれなかった若宮に、すんごいジェラシーめらめら・・・あれ、また私の妄想(笑)
2006/12/06(水) 23:36:22 | URL | 乱菊 #pMXl.iIs [Edit

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ある日突然BLに目覚めてしまった初心者腐女子の萌記録。
ただいま腐女子4年生。

レビューは最近b_88_31.gifさんとこで書いてます。
ここではもっぱらニッキとかメモとか覚え書きばかり。
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